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Audio & Music

B&W Diamond シリーズの新製品が発売されて約半年が経ちました。当フロアーでは 804 D3 を展示していますのでご指定での試聴予約を頂きます。フロアーでもシステムを様々変更し、またご試聴予約でご希望のシステムをご用意したり、様々なシステムでの音を聴いています。その経過で 804 D3 もエージングが進み当初では表現できなかった世界を見せてくれるようになりました、804 D3 はエージングを経ての表現が今までの歴代モデルよりその差が大きいと感じています。それを確かめたかった思いもあり、新製品発売当初、まだ第一弾の入荷が入る前にご注文を頂いたお客様に「半年程経過した頃に再度試聴させて欲しい」と、納品時にお願いをしていました。その際のお約束通りにお客様よりお声掛け頂きまして、昨夜お客様宅へご訪問、試聴をさせて頂きました。

お客様のシステムは以下の通り。

LUXMAN:L-590AX
LUXMAN:D-06
B&W:804 D3

ご納品時と変更されている大きな点として、中央のプレーヤー、アンプがラックに納められていた状態からボードの平置きに変更、システム背面のカーテンが追加され、スピーカーの位置が当初よりリスニング側に移動された事、この3点が大きな変更点。


(左上)1:Bach Goldberg Variations / Glenn Gould (SACD single layer)
(右上)2:Die sieben letzten Worte unseres Erlosers am Kreuze / Cuarteto Casals
(左下)3:Rosa / Rosa Passos
(右下)4:Marie et Marion / Anonymous 4
主に試聴したソフトは上記4枚、これはフロアーに 804 D3 の展示機が到着した際に試聴で使用したソフトなのでこれが納品後のお客様のシステムでどのように鳴るかが確かめたかったのです。フロアーのスピーカーは 804 D3 だけではないのでエージングにも多少時間が必要なのですがお客様宅では1システム、ほぼ同時にスタートしたエージングもフロアーよりお客様宅の方が早く進みます。私が知る 804 D3 の最もエージングが進んだ場所がこのM様宅なのです。さらにA級動作(30W/ch)のドライブで鳴る 804 D3 というのもまた魅力的ですね。「1」は最後のアリアを再生、804 D3 ピアノブラック仕上げの大きな魅力はピアノの響き、特に最後のアリアはグッと時間を落とし込んで沈み込む鍵盤の運びが装置によって様々、「2」は比較的新しい四重奏の録音、鮮度の高い緊張感ある演奏が味わえる1枚、「3」正確なピッチのギターに重なる歌声のバランスをどこまで聴き込めるか、「4」女性アカペラでのアンサンブル、録音の素晴らしさが装置の違いでより判断できます、これらを順に試聴しました。

結果、どの再生も私のフロアーより素晴らしい表現で再生が楽しめました(ちょっと悔しいですが)。「今のスピーカー位置を決めるのに一番苦労したんです。」と言われた通り、当初の納品位置よりリスニング側にグッと近くなっています、リスニングポジションからスピーカーまでは1.7mくらい、椅子に座ると 804 D3 は近くに感じますが再生が始まるとスピーカーの後ろに音場が広がりスピーカーとの距離が全く気になりません。フロアーの 804 D3 との一番の違いを感じたのは「2」での四重奏、今まで感じ取れなかったような各楽器の位置関係、強弱、リズムが見事で思わず聴き惚れてしまいました。お客様のマンションは楽器演奏可のため音量が出せる事も再生のメリットとして大きいかもしれません。

改めて B&W 804 D3 のクオリティーを感じてその他持ち込んだソフトも次々再生してしまいました、M様宅のスペースで完成している音の表現と、毎日少しずつでも鳴らし込んでエージングを進めた結果の音、どちらかというとニアフィールドと言える設置環境でしたが再生の世界はライブであればステージを、スタジオであればミキシングの狙いを自然に感じさせてくれるようでした。じっくり鳴らしてその変化、成長を楽しめる製品、改めて B&W 804 D3、オススメのスピーカーです。M様ありがとうございました。

 

お問い合わせ先
電話:03-3253-5555 (担当:柴田)
メール:柴田 (shibata@dynamicaudio.co.jp)

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