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VIVALDI Network ~day1~

dCS VIVALDI は dCS のフラッグシップモデルとして2013年に発売。物量を投資した圧倒的な情報処理能力、再生能力はディスクのデータを忠実に再現するだけでなく段階的なアップサンプリングによりその段階毎に違う角度から新たな世界を魅せてくれる。これは dCS が歴代の機器で行ってきた技術でありこの分野では常に業界の先頭を走っていると言って間違いではなく、そして VIVALDI はその系譜の頂点を示すのではないかと思う事もしばしば。

Transport、DAC、Clock、Upsampler と4筐体での展開に変化はないものの、セクション毎の進化はこの時代にあって「まだここまでできるのか」と溜息ができるほど。その表現の高みは試聴頂ければ分かることなのでここでの詳細は控えますが、とりわけ目立つのは Upsampler の立ち位置かもしれません。今まで Upsampler と言えば型式の通りアップサンプリングのみにスポットを当てたセクションであり、Clock と合わせてこれが dCS のセパレートの魅力の大きな一つになっている。ただし、これを狙っている方以外の視界にはなかなか入り込むことが難しいのも事実で、もちろんその理由は アップサンプリング無しでも十分に満足出来るクオリティーを確保できる、という絶対的な必要性には欠ける事かも知れない。実際、機能だけで言えば VIVALDI Transport にアップサンプリング機能が備わっている。

dCS VIVALDI Upsampler には豊富な入力が装備されていて、その中でもネットワークプレーヤーとして機能するイーサーネットの入力は dCS には今まで装備された事のないもの。「ディスクの完全なる再生」というイメージのある dCS にもデーター再生、ネットワーク再生機能が加わったのですがはたして VIVALDI が発売されてその装備をフル活用されている方がどれだけいるのか想像してみたい気持ちにもなります。しかも、その機能は VIVALDI DAC に装備されているのではなく Upsampler に装備されている事で、先に挙げた理由もあり更にその可能性は絞られているのではないでしょうか。

前置きが長くなりましたが、
すでにご使用の方に改めてお伝えすることではありませんが、dCS VIVALDI Upsampler はネットワークプレーヤーとしてもじつに秀逸な製品です。Upsampler (DDコンバーター)を「ネットワークプレーヤー」と呼ぶ事には少々抵抗がありますがインターフェイスと呼ぶより伝わりやすいと思っているだけの理由。現在、dCS VIVALDI をご使用の方で Upsampler を使用されていない方には是非お勧めしたいですし、VIVALDI DAC と Upsampler のセットでの PC再生、ネットワークプレーヤーとしてのクオリティーは聴かずに過ぎるにはあまりに勿体無い世界かと思います。 今回はここまでにして、続きはまたの機会に。

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