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Audio & Music

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MAGICO A3

先日フロアーで短期間の再生ができたことをお知らせしました、新製品 MAGICO A3。4日間自身のフロアーで音が出せるということで初日は何も考えずとにかく再生(音出し)を繰り返し、2日目と3日目の夜にそれぞれ用意した曲で順に感触を確かめてみたのでした。その感触と記憶を辿りつつ展示製品が入荷するまでの参考としてご覧頂ければと思います。短期間試聴なのでスピーカーの素性を少しでも近く感じられるように再生システムは少し贅沢に、スピーカーの価格を考えるとかなり贅沢なシステムとなりましたが MAGICO はそういうところにしっかり返事をするタイプのスピーカーだという事も分かってしまいました。

Playback System
Player:LINN AKURATE LP12 (URIKA Ⅱ)
Player:LINN KLIMAX DS/3
Pre amp:Mark Levinson No.52
Power amp:Constellation Audio Taurus mono
Speakers:MAGICO A3

搬入された初日に馴染ませる気持ちで再生していた音を仕事の合間に時折聴く限り、これは相当期待できるなと思わせる匂いが漂っていました。なんだかこのバランスならツイーターはこのタイプで十分じゃないか、とやっぱり結局は組み合わせのバランスなんだなと思います。

 

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Lose Yourself to Dance / Daft Punk
(KLIMAX DS/3:88.2/24)
1日目で結構な音出しができた事もあり1曲目から強めに。この曲はボトムの量感をあえて強めに演出して、タイトにエッジを効かせてというよりはわざとユルくしているのでその辺りがうまく聴けないスピーカーだとがっかりします。最近だと少しタイトに聴かせるけれど TANNOY EATON は素晴らしかった、MAGICO A3 はわざとボカしているキックの芯まで見えるような感触があり最下部の低音が沈み込んで次の音が重なっていく様子もきっちり聴かせます。そのイントロからナイルロジャースのカッティングがど真ん中で浮かび上がる様子は絶品かと。

 

SOMETHING-ELSE
Somethin’ Else / Cannonball Adderley
(KLIMAX DS/3:DSD2.8MHz)
枯葉ではなく Something’ Else を。先に聴いたダフトパンクの再生に気を良くして「これは鳴るな」と確信、今度はサム・ジョーンズのウッドベースがどんな雰囲気で聴けるのかを楽しみに再生。MAGICO A3 は今までのラインでは最も価格設定がお得なモデルがゆえに MAGICO の特徴でもある輪郭の際まで魅せる低域のパフォーマンスはさすがにこのモデルで期待しすぎるかな、というお節介もなんのその。ビリビリにサム・ジョーンズの指の先まで魅せるようなウッドベースの運びにマイルスが心地良く歌います。

 

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Brahms; Double Concerto / Kremer, Maisky, Bernstein, WPh
(AKURATE LP12 / URIKA Ⅱ)
続いてはレコード再生でのブラームス二重協奏曲、若干エッジの効き過ぎた瞬間があったように思いますがこちらが少し力んで音量を上げ過ぎていたのかも知れません。勢いと波が止まらない第一楽章から互いのソロを挟んで第二楽章まで続けて聴き込みます、どちらかというとクレーメルよりマイスキーのチェロにその迫力をより感じることができますがこれもまたエッジが立ちすぎずオーケストラの中にあって2人を際立って聴くことができました。

 

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Mozart; Sonata for Piano and Violin K.379/ Walter Klien, Arthur Grumiaux
(AKURATE LP12 / URIKA Ⅱ)
ワルター・クリーンのピアノが息を飲むほど美しい第一楽章のアダージョをレコードで再生。グリュミオーとクリーンの2人の間に静かに流れる息遣いを感じながらもあっという間に第二楽章に移るのですが、特にクリーンのピアノは MAGICO A3 での音色に聴き入ってしまうようです。

 

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Paganini; Violin Concerto No.2 / Salvatore Accardo, Charles Dutoit, LPO (ドイツ盤)
(AKURATE LP12 / URIKA Ⅱ)
アッカルド、デュトワのパガニーニ協奏曲集 LP BOX から第2番、なかなかコンディションの良い状態でお気に入りの盤。第3楽章だけ聴く事もありますが、今日は閉店後の時間もあるので第1楽章からゆっくり針を落とします。自宅で聴く感触よりロンドンフィルの力をグッと間近に感じました、だからなのか尚更アッカルドの際立ちに目を奪われるようです。第2楽章を聴く頃にはアルミと真鍮のキャビネットが出している音だとは思えないほど響きの豊かなものだと改めて思います。ひっくり返して第4番を聴きたい気持ちを抑えて次の曲へ。

 

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Sometimes I Cry / Eric Benet
(KLIMAX DS/3:44.1/16)
少し息抜きがてら最高のバラードを、これはCDをリッピングしたもの。聴きごたえのあるファルセットはゆっくり体に染み込み、またオーケストラの使い方もうまくできています。この曲もキックやベースの強い構成ですが MAGICO A3 は全くブレずに聴かせてくれるのでついつい音量を上げたくなる方向へ。

 

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The Wiggle Walk / Count Basie & His Orchestra. The Music of Benny Carter
(KLIMAX DS/3:44.1/16)
こちらもCDからのリッピング、鋭いホーンセクションの刻みでスタートするド渋な一曲。さすがにこのホーンセクションのイントロはちょっとキツかったかなと思えます、音量かなり上げていましたが。まぁでもこれくらいはちょっと気になるところが出ないとこの価格のスピーカーとしては出来過ぎになってしまうので。それでもイントロ後のソロの繋ぎはバッチリでしたよ。

 

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VIVALDI; Concerto for Viola D’amore RV394 / Massimo Paris , I MUSICI
(AKURATE LP12 / URIKA Ⅱ)
ベニーカーター仕込みのベイシー楽団を聴いた後はヴィオラダモーレの演奏を。中でも良く針を落とすのは RV394 の2楽章から3楽章、レコードではA面の最内周。このような楽器の演奏が加減の良いボリュームでゆったりと聴ける時間があれば、そのシステムは素敵だと思います。金属の塊である MAGICO A3 でもその独特な音色とM・パリスとイムジチ の息のあった演奏が堪能できます。

 

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Rock Steady / Bad Company
(KLIMAX DS/3:88/24)
次はエッジの良く効いた一曲を、なぜか大好きなファーストアルバム。自宅ではレコードですが今回はデータ再生(88/24)にて、このアルバムのジャケットを見ると Can’t Get Enough ではなく次の Rock Steady から再生するクセがついてます。夜も更けてきたのでギリギリ上げれる限界の音量まで上げてみましたが、これは想像していた通りというか、こういう曲は魅せるのが得意なのだと言わんばかりの熱演でした、タマランです。

 

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Small Town Talk / Bobby Charles
(KLIMAX DS/3:44.1/16)
Bad Campany を聴き終わってなんだかふと思い出したように聴きたくなったボビー・チャールズの1stから Small Town Talk を、これはCDリッピングのデータ再生。このなんとも言えない雰囲気、砂埃と煙草の煙。そんな世界を目の前に聞かせてくれます。フェードアウトな収録もこの曲の雰囲気に合っていて、本日最後の曲にはちょうど良かったかなと。

 

 

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気づけば試聴を始めて2時間以上経っていたので、このあたりで一旦終了。できるだけ幅広く選曲したつもりですが再生曲は私の好みでしかないのであくまで参考程度にと思ってください、しかし、聴けば聴くほど130万のスピーカーかと疑いたくなるような仕上がり。嫌味なほどに上位機種と比べるとすればそれは確かにそうですが、この価格でこのパフォーマンス、こういった製品にコストパフォーマンスという言葉は使いたくないのですが払う以上の中身と楽しさが詰まっていると素直に思います。恐るべし。

フロアーの展示は入荷を待っているところでまだ少し時間が掛かるようです、確かにこの内容なら世界中からラブコールが入り生産が追いつかないというのも頷けます。入荷までの間、少しでもスピーカーの様子が伝わればと思い試聴リストを挙げてみましたので、(もし)これなら自宅に迎えても大丈夫だと思われた方はご注文も承ります。入荷に時間が必要なので、少しでも早く手元で鳴らしたい方、楽しみたい方は飛び込んでください。じっくり聴いてからという方は、今しばらくお待ちください。

柴田

MAGICO A3
¥1,300,000(ペア)

 

お問い合わせ先
電話:03-3253-5555 (担当:柴田)
メール:柴田

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