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Audio & Music

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タグ編集について

別冊ステレオサウンド「ハイレゾの教科書」が土方久明さん監修のもと発売されました。ひとこと、素晴らしい内容です。様々な場所でお会いする度にその活力たるや溢れんばかりで、到底真似のできないエネルギーだと感心ばかりしてしまうのです。長らくネットワーク再生、PC再生のインストールや手法などあらゆる媒体でお書きになっている内容で、どれほどのオーディオユーザーが助けられてきたことか。まずはこの「ハイレゾの教科書」を読んで頂ければ良いと思います、不明瞭だった扉がひとつずつ開いてく心地良さを味わえるはずです。

私のブログではどちらかというとレコード再生の話題が多くなっているようで、こんなブログでもご覧頂いている有難い方がいてくださるそれだけで続けているのですが、データ再生のことはあまり更新したことがないなと改めて思い返す良い機会にもなりました。実際、どちらものめり込んではいますがレコード再生よりデータ再生の方が得意かもしれない、と思えなくもない。もちろんデータ再生はここ10年前後の話なので、LINN KLIMAX DS が発売されて始まった業界の流れを真ん中付近で見ているから、ということもあるでしょう。こう書くと、データ再生の全てを知っている万能型と思われるかもしれませんがそういう事ではないのでご注意ください。自身が触れてきた範囲の中で積み上げたものです。

ということで、これからは少しづつでもデータ再生にまつわる何かを更新していければと思います。環境の用意からインストール、使用方法まで順を追っての更新ではありません、思いついたままの順となるので後々記事数が増えればナンバリングなどで整理できるかもしれませんが。一言断っておくとすれば、私が書いたことが全て正しいという内容ではありません。ネットワークオーディオやこれらの製品に関してはソフトウェアや扱うデータ、規格は変化していきます、もちろん私の認識不足なども含まれているかもしれません。その場合はわかる範囲で訂正など行います。なんだか前置きを長く書いてしまったので、今日のところはこれでおしまいとしたいところですが、データ再生周辺の話はある程度情報が出回っていると思うので1回目から急な角度の話ですが折角なのでタグ編集のことなど少し。

CDでもレコードでも同じことです、自身の大切なライブラリーが増えれば増えるほど分かりやすく整理して並べておきたいもの。ある方はアルファベット順、またある方は枚数の多いアーティスト順、ジャンル毎に区分けして更に細かく、などなど。並べ方は人それぞれに異なりますが、リッピングしたりダウンロードしたデータの管理も基本的にはこの考え方と同様に整理して行くことができます。知らず知らずのうちに積み重なったCDケースが倒れそうになっていたり、ふと聴きたくなったアルバムのあの曲をと思って捜索し始めたCDの山、探し出す前に疲れて諦めてしまう、そんな悲しい事は避けたいですからね。データであれば、整理さえしておけばもっと楽に、聴きたい演奏にアクセスできます。

—-今回、CDリッピング方法については省きます。

—-リッピングソフト、タグ編集に関しては「dBpoweramp」を使用します。

お手持ちの愛聴盤、CDのリッピングからハイレゾデータのダウンロードまで取り込んだデータを格納する場所も様々ありますが、私が現在主に使用しているのは IO DATA Soundgenic 。fidata や DELA などハイスペックな製品もありますが、あくまで NAS としての使用を前提としたスタンダードな製品として設定しています。以前は QNAP 社製を主にしていましたが、TwonkyMedia というサーバーソフトの運用に不安定な時期もあり現在は IO DATA Soundgenic としています。この話も詳しくはまたどこかで。

一般的には1台のNASに自身の音楽データを一括して管理していると思います。あらゆるジャンルが混在するのは見た目にも落ち着かないので、私個人が自宅でもフロアーでも同様に管理している方法としては NAS の複数台使用という運用方法。私は枚数の多い順では Jazz、Classic 、その他に Soul、Pops、Rock、ets 等なので Jazz用に1台、Classic用に1台、その他という括りで1台の合計3台としています。当然台数分の金額は必要ですが、何よりもジャンル毎に表示されること、データ検索に心地良い(=検索しやすい)。一括管理用には大容量のNASが必要ですが小分けにすると各NASの容量は少なくて済むのでそれほど高額にはなりません。例えば Classic用のNASの一部がトップ画像のそれですが、下記に再掲載。

スクリーンショット 2018-12-03 12.18.11のコピー上記の画像は LINN DS を操作するアプリ「Kazoo」を立ち上げて私の Classic用NASからアルバム単位での表示を選択している一部の画像、見て頂くと分かると思いますが、この画像の中に表示されているのは全てバッハに関するものばかり。CDリッピングの際にアルバムタイトルの編集で必ず「Bach」を先頭に書き入れてリッピングします、Beethoven、Chopin、Debussy、Faure、Haydn、Mahler、Mozart 〜、なども同様にルールを統一しています。私はアルバムジャケットを見ながら作曲家別で検索したいので、こうしておけば自分の探しやすい状態で表示されることになります。例えば1枚のCDにチャイコフスキーとラフマニノフという内容のものもあります、その場合まずはチャイコフスキーのトラックだけをリッピングして、その後改めてラフマニノフのトラックをリッピングします。そのほかの例外として、CDではよく存在する演奏家や指揮者のボックスもの、例えばハイフェッツの80枚CD BOXなどは作曲家ごとに分けていては大変見ずらいので、「Heifetz」という括りにしてリッピングし集中して表示できるようにしています。ジャンル違いで例えば、いま映画でも話題のQUEENの場合、

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これも表示の一部ですが、アルバムタイトルに「QUEEN:発売年:アルバムタイトル:データ種別」というルールを統一しています。アーティストの複数アルバムは発売年代順に並んでいて欲しいという自分ルール、そのほかのアーティストもアルバムが複数あるものは極力そうしています。

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こちらは Keith Jarrett 、同じ画像が並んでいるのは通常のCDリッピングとハイレゾデータ。そうでないものは例えばCD2枚組みなどはCD1、CD2 としてその通りに分けてリッピングします、ここでも例外なのはCD2枚組みとして意味のあるものはその通りに分けてリッピング、単純に録音時間の制約で2枚組みとしているのものは折角のデータ再生の管理ですから、ひとつのアルバムとして集約してあげたいところ。その作業を下記に行ってみます、

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上記の画像で例えると、サムソン・フランソワのショパン夜想曲集(これは本当に素晴らしい演奏、という話もまた別の機会に)。画像はタグ編集作業後の完成状態、こちらはもともとCD2枚組みでの販売でCD1が10曲とCD2が9曲にて分かれていますが、夜想曲集としては19曲のひとつの録音として表示されれば良いものです。なので、これは私の作業しやすい順なのですが、通常通り2枚のCDをリッピングした後に、タグ編集を行います。

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まずは2枚のCDをリッピングして、それぞれのアルバムフォルダーがNASに保存されたら2つのフォルダーのトラックを統合します。と言っても合計トラックを確認して各トラックの先頭にある数字を変更するだけ、今回はCD1が10曲、CD2が9曲だったので合計19曲ですね。ひとつのフォルダーにデータを集めて01〜19と数字を書き換えていけば準備OK(上記画像の状態)。ここからが少し面倒かもしれませんが、頑張ってやってみましょう。上記画像で表示されているのは確かに19曲のトラックが並んでいるのですが、「タグ」というデータ情報の中ではこの段階ではその通りになっていません。2枚組みのCDですから、タグ情報内ではCD1の1曲目が「1」、CD2の1曲目も「1」となり、トラック1が2つ存在することなります。お客様の中にもここで混乱する方が多いのですが、上記画像のようにPCからデータ保存をしているNASの中に入り、見た目の表記としてデータを編集してもタグ情報は変更されていません、この段階ではあくまで見た目の表示が変わっただけです。

スクリーンショット 2018-12-03 14.58.28のコピーまずは基本作業、複数枚のCDをひとつのデータとして統合する場合、タグ情報を揃えなくてななりません。揃えるというのは、例えばアーティスト名、アルバム名などです。CD2枚組みのリッピングだからどちらも元々同じ内容だろう、と思っている方は要注意、かなりの頻度で情報が異なります。今回の場合、見た目に揃えた「19曲のトラックを全て選択した状態」で右クリック、dBpowerampのタグ編集を選ぶと上の画像が表示されます。2枚のCD情報が異なる場合はそれぞれの欄が「defferent」となります。ここで1枚のCDとしてタグ情報を統一すべく、アーティスト、アルバム、年代、ジャンルなどを記入しましょう、ただし「Track」の箇所だけは「defferent」表示のままで構いません。複数トラックを選択しての編集画面ですからトラック数は表示されません。各欄に記入を終えたのが上の画像です、冒頭でお伝えした通り私はアルバム欄に「作曲家:アルバムタイトル:録音年代」のルールで表記しています(独自ルール)。

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19曲全てを選択してのタグ編集が終了したら、今度は各トラック毎のタグ編集です。ひとつのアルバムとして扱いたいのに CD1 と CD2 で1曲目が2つ存在するのは宜しくない、上の画像は編集前の CD1 のトラック1と CD2 のトラック1、どちらも「Track」欄が「1」になっているのが分かると思います、これではこちらの意図する順に並んでくれないので編集します。画像の下のトラック、CD2 の1曲目は新たにトラック11としたいので「Track」欄を11に変更します。同様にCD2 の以降のトラックも12〜19へと編集します、間違いのないように書きますが各トラック毎の編集ですのでトラック全てを選択して編集しないように。

この作業を終えて改めてアルバムを表示させるとサムソン・フランソワのショパン夜想曲集がひとつのアルバムとして表示されます、上の画像は17曲で途切れていますがちゃんと19曲並んでいます。このようにタグ編集の方法を行えば、複数組のCDデータ管理も後々とても分かりやすく使いやすいのです。書いて説明すると余計に難しく見えるかもしれませんが、実際に作業してみるとそんなに難しいことではありません、順に進めていくのみですし同じ事を他のデータにも行うのみ。但しあまり一気に作業しすぎないように、単純に疲れますしネットワークオーディオ再生の楽しさが編集作業の辛さで失われていくのは本末転倒。時間のある時に少しづつ、これが体にも心にも一番良い方法です。

今回のように、同一アーティストの複数アルバムを管理する場合、クラシックなどでは作曲家毎での表示、複数枚組みのCDデータの管理など、リッピング時でもリッピング後でも行えるのがタグ編集です。アルバムが増えていくにつれて表示方法が明確になっていれば、これほど検索が楽になることはありません。座ったまま手元で数千枚のアルバムから好きな1枚、1曲を選べるのがデータ再生の魅力の一つ、それならばその1曲を選ぶ手順は出来るだけ楽な方が良いですからね。皆様の中にも「独自ルール」を既に確立されている方も多いと思います、今まで見た中ではかなり拘った管理方法の方にも出会いましたが、自分の中には無かった整理の仕方を知れるのは嬉しいもの、そんな方はご来店時にでも教えてください。

タグ情報の編集などはネットワークオーディオでの再生に必ず初めから知っておかなければいけない必須事項ではありません。むしろスタートはそんなことなど気にせず、どんどんリッピングして再生を楽しんでください、何か編集したくなったらその時からの編集作業でも十分に間に合いますからね。

柴田

 

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