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Audio & Music

COAX 611

フロアーでしっかり聴いてみたい気持ちとご試聴依頼が重なり、しばらくの間 PIEGA COAX 611 と 811 を入れ替えながら再生しています。COAX 811は次の予定があり旅立って行きましたが、611 は今も再生中です。フロアーに到着した最初の頃はちょっと眠たい音だと思っていたのですが、時間が経った今はそんな様子は微塵もなく快調に聴かせてくれています。811と611ではキャビネットサイズから全てが異なるので、単純に考えると811の方が総合的にパフォーマンスが高いというのは事実ですが、時間が経つにつれ個人的な好みは611なのかと思えるようになりました。611に比べ811は非常に豊かな空間を演出してくれますがその反面、低域のコントロールには少し気を使います。重たくなり過ぎたり、場合によっては中高域をマスクしてしまうような感覚もありました。設置場所や環境設定でそれらは対処できるのですが、611には設置スタートでのそのような感触がなく、非常に心地良く再生できました。サイズもコンパクト、鳴らせば鳴らすほど小気味よく聴こえてきます。

設置位置を少しづつ調整したりグリルを外してみたり、また付けてみたりと色々と音の変化も出来るだけ細かく試してみましたが、ユニット数が多いので視覚的に落ち着くグリル付きでの再生がお勧めです。

マイルスの翌年に行ったレッド・ガーランドのマラソンセッションから2枚、これが久しぶりにテンション高く再生できたのが好印象。

2020年にスメタナ(我が祖国)をダイレクトカッティングにて残したヤクブ・フルシャとバンベルク交響楽団が、2023年はドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」をダイレクトカッティングにて録音。これがまた非常に好みの演奏、お勧めです。