
Brinkmann レコードプレーヤーのトップエンドモデル、Balance を期間展示しています。
初号機からまもなく40年を迎え、基本的なコンセプトは変更せず細部への改良を行いながら現在も生産を続けています。サスペンションレスとして、プレーヤーの半分以上の重量を占める18kgという重量プラッターをなめらかに高精度で回転させる為のヒーテッドベアリング技術も特徴的。振動対策として自重が大きくなりプレーヤー全体がオーバーサイズになる製品が増えるのは仕方のない事ではありますが、Balance のように台座を最小限にデザインすることで見た目のストレスから大きく解放されているのも魅力のひとつ。この重量プラッターがベルトドライブでゆっくりと動き出す様子を見るだけで、針を落とすまでの楽しみが膨らみ続けます。
ガラストッププレートにスペーサーとクランプを使用しレコード盤を固定する方法も、高いレベルで静粛性を求めるこのプレーヤーに必要な機構だと理解できます。カートリッジのカンチレバー調整用の極小ネジにまで目を向け、いくつもの素材を吟味しリスニングテストを行なって最良の組み合わせを見つけるほどの拘りを持つヘルムート・ブリンクマン氏。良いものを長く作り続ける情熱と姿勢、その製品を実際に使うことでより一層、惹かれていくようです。



フォノイコライザーには NAGRA HD Phono を組み合わせています。
静かに力強く、必要なエッジが際立ちながらしなやかさもある、全方向への圧倒的な安定感と安心感をレコード再生に与えてくれる製品。想像する以上の音を聴いた時の驚きがレコードを乗せる度に味わえる贅沢さは格別です。

