清涼感と芯の太さ、グリップの強さとエッジの効き過ぎないサウンド。Ypsilon はオーディオ再生の両翼をどちらも持ち合わせている贅沢なアンプだと感じます。スピーカーは昨年発表された Excellence Series からお気に入りの Desert Gold を選んだ PIEGA Coax 411、中高域の透明感は流石に文句無しの表現力。ブックシェルフサイズとは思えない音場の広さも魅力ですが、欲を出して低音域は個人的にもう少し締めてみたいところ。

スピーカーにとっては少し贅沢な組み合わせではありますが、Ypsilon PST-100mk2 SE と Aelius 2 Mono SE でのシステムは Coax 411 の中高域の美しさを更に広げ、低音域はしっかりと引き締まるという個人的な願いが全て叶った素晴らしい音。これならスピーカーサイズをもっと大きくしても全く問題がないと思えますが、Coax 411 の密度感も他では味わえません。