
LP12 使用歴の長いお客様、以前のお住まいで使用されていた LP12 でのレコード再生の音も強く記憶に残っています。VIOLA FORTE 2set (Bridge) でドライブする JBL 4338 、夜にお邪魔することが多かったのですが音量の調整や選曲、使い込んだシステムから聴こえる音はいつも格別でした。新たなお住まいへ移ることになり、愛用のオーディオシステムもそのまま移動と思いきや清く全てを手放されました。新たな空間には新たなオーディオシステムを、イメージもおおよそ決まっていたようです。

オーディオも長い期間少しづつ積み上げて経験されたことを多く蓄積され、新たなシステムは Linn SELEKT DSM と Klipsch Heresy IV とお部屋の空間に見事にぴったり合うシステム。しかし、SELEKT DSM はモジュールを追加したバイアンプ仕様。こんなにもすくすくと鳴る Heresy IV は聴いたことがありません。もちろん LP12 も新たに組み上げた2代目。

今回は LP12 のアップデート、軸受を Karousel 、カートリッジが Krystal となりました。「このライブ感が今のシステムにすごく似合うんですよ」と一曲目は Neil Young Live At Massey Hall 1971 から Cowgirl in the Sand を聴かせてくれました。次に Freda payneの Reaching Out から We’ve Gotta Find A Way Back To Love で一気に突き抜けていきます。最後に Workin’ with The Miles Davis Quintet から Four の再生で完全に仕上がりました。アップグレードで一層芯のある音になったと喜んで頂きながらの再生。2代目の LP12 もさすがの音を聴かせてくれています。
