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LUXMAN PD-171AL & ortofon RS-212D

先週は神田祭で賑やかな週末でした。特に14日(日)の店舗前の道路は交通規制となり神田明神へ向かう神輿と人の列がどこまでも続きます。前日はあいにくの雨模様でしたが日曜日はお祭り日和、掛け声や太鼓の音が鳴り響いていました。

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土曜日は残念ながら雨となりましたが、神輿を担ぐ人たちには全く関係ない様子。

当フロアーへはレコード再生へのご相談を頻繁に頂きます。フロアーの中心プレーヤーは LINN LP12、私自身が長年愛用する中で時と共に愛着も増し、各部のアップグレードを行いながらクオリティーを上げ、その手触りや佇まいにおいてもこの先私の手元から離れる事がない製品。自信を持ってお勧めできるレコードプレーヤー。

しかし、レコードプレーヤーには楽しみ方がいくつかあります。プレーヤーの構造によって出来る事と出来ない事があり、それによってどのように楽しみたいか製品選びも変わります。

SPU まで使用範囲を確保したシステムにしておきたい、いや、アームの特性に合わせたカートリッジを決めシンプルにその組み合わせだけで楽しみたい。アームは2本使う事が前提、設置場所を考えると重量級のプレーヤーが欲しい。などなど、楽しみ方と設置環境で楽しい悩みは膨らむばかり。

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メインのレコードプレーヤーを LINN LP12 としていますので、サスペンション構造、フローティングとは異なる仕様の製品もご紹介したい気持ちがあります。LP12 はプレーヤーの構造とアーム、カートリッジの特性を絞ったシンプルな組み合わせのプレーヤーですが、先ほど書いたようにカートリッジやアームの組み合わせを選択する自由度が高いプレーヤー、そのモデルとしては LUXMAN PD-171AL を長らくご紹介しています。重量のあるキャビネット、ベースにプラッターも重量級、これを安定したベルトドライブでの回転としています。SME、FR、SAEC、ortofon などの他社製アームを選べるようにそれぞれの寸法でアームベースを用意しているところも流石はラックスマン。昔の話をしても比較にはなりませんが、プレーヤー本体とアームがカスタムできる製品が多かった頃、レコープレーヤー本体にどのようなアームを組み合わせるか、オーバーハングを測りその寸法からアームベース作成までのほとんどがユーザーの自力作業でした。アームベースの用意だけを見てもユーザーへの気配りがどれ程のものか驚きますが、製品本体の仕上げ、材質、パーツのどこを見てももの作りへの真摯な気持ちが表われていると思います。

フロアーではアームに ortofon RS-212D を選んでいます、優れたダイナミック型アームとしてもっとも信頼できる製品、カートリッジには同じく ortofon の SPU、現在は新製品の「#1E」楕円針モデルにしています。トレース精度、針圧の安定度の高いダイナミック型で制御する SPU カートリッジでの再生、そのサウンドは芯がありエネルギッシュで伸びやかさも感じます。それでいて、例えば正反対の自重の軽い軽針圧タイプのカートリッジでも組み合わせる事ができるところがこのプレーヤーとアームの見どころでもあります。

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レコードプレーヤーは音を出す瞬間まで触る事の多い製品、だからこそ製品の造り込みや仕上げがその手触りからはっきりと判断できます。LUXMAN PD-171AL 製品はどれだけ使用してもその感触が衰える事はなく、フロアーで長らくお勧めすることに間違いのないレコードプレーヤーのひとつ。お考え、ご検討頂きます際には、まずはお気軽にご相談ください。