
Sonus faber Serafino Tradition
期待している製品をようやくフロアーで試聴する機会に恵まれました。すでに製品発売開始という情報は出回っている新製品 Sonus faber Homage Tradition series 、実際のスピーカーが入荷する前からの前評判が非常に高く弊社でも限定的に試聴が出来る期間はありましたが他のフロアーでの再生でしたのでなかなか手に掴むような感触ではありませんでした。なかでも新たなラインナップとなる Serafino が気になってしまい、Amati や Guarneri を聴きたい気持ちを抑えて Serafino への興味が高かったのです。そして今回 Serafino の試聴となりました。

今回はシステムにも拘りました。少し前の話ですが、Burmester のプリメインアンプ101をフロアーで再生している時に感じた音の世界を常設している Franco Serblin KTEMA ではどのように表現できるのか確かめたかったこともあり、その時が来ればセパレートシステムでと予定して Burmester 035 と 036 製品の準備を事前にしていたのでした。その準備に重なるように Sonus faber Serafino がフロアーに来るということで、聴きたかったシステムでSeradino も Ktemaも再生ができるとは、良いタイミングが重なりこれはまたとないチャンス。

ソース機器は変更せず、デジタルには LINN KLIMAX DS/3 と LUXMAN D-06u、アナログプレーヤーは LINN AKURATE LP12、そこにプリアンプ Burmester 035 と パワーアンプ 036 を組み込んでスピーカーに Sonus faber Serafino となります。
今日はシステムを組んで1日目なのでゆっくり様子を見ようと思いまず選んだ ベートーベン ロマンス第1番(ベルナルド・ハイティンク指揮、ヘンリック・シェリング & ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、1970年録音) を再生したのですが、ゆっくり聴こうと思う気持ちも少しどこかにいってしまいました。今までのシリーズからは明らかに音離れがはっきりしていて、楽器数が重なるほどそれが明確に伝わってきます。その中にしっかり Sonus faber 伝統の心地良さと響きがあり、独特な音の名残が表現されるこの感触はやはり Sonus faber の音作りの伝統なのだと感じます。鳴らしてすぐにこの感触が伝わってくる事に驚きますが、確実にそして聴き手にしっかり伝わるブラッシュアップは長年ファンの多いシリーズとして絶対に手を抜けないものです、その中で一歩も二歩も先を魅せてくれるスピーカーに仕上がっていると思います。きっと明日からの再生ではまた違った音を聴かせてくれると思いますので、私も楽しみです。

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