情報

Audio & Music

Trav’lin’ Light / The Jimmy Giuffre 3 -Altantic 1282-

旅先のモーテルの狭い部屋で片寄せ合ってちょいと一曲、みたいな雰囲気のジャケットが憎いほどステキ。クラリネットを吹くジミー・ジェフリーが当時37才、バルブトロンボーンはボブ・ブルックマイヤー、ギターはジム・ホールで29才と28才、どちらも若いですね。’58年当時こんなにも洒落た演奏を残しているなんてこのレコードを手にするまで知る由もなく、当然ジミー・ジェフリーを知ることもありませんでした。アルバムではテナー、バリトンも演っていますが、ブルックマイヤーとの2管の絡みにそっと添えられるジム・ホールのギターの音色に聴き惚れているとあっという間にA面は終わってしまう。B面に針を落として最後の California Here I Come が終わる頃には普段使われていない筋肉までほぐれたように、絡まっていたものがスッと解けていく心地良さが残るのです。