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Audio & Music

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STUDER A730

レコードとCD、より趣味性が高くなるのはレコード再生でしょう。カートリッジやアーム、針圧に高さ調整、オーバーハング、さらにこれらの組み合わせにも条件があるものがあり、これだけの面倒を一手に背負い込んで楽しむのがレコード再生、A面の次はひっくり返してB面です。それらを魔法のように短縮し視界から消したCDプレーヤーは82年に発売され、瞬く間に家庭の再生機をレコードからCDに塗り替えていきました(そのころ私は5歳くらい)、あれだけの面倒を強いられていた(と思っていた人)にはCDプレーヤーの出現に歓喜したことと思います。それから36年ほどが経ち、CDプレーヤーは今や技術的に考えても登りつめた状態、その集大成のような最高級のCDプレーヤーが世界中から現行製品にラインナップされ、さらに今は回転系ではない再生機能(USB入力、LAN端子)のクオリティーまで重視されるようにもなりました。デジタルと回転することとは一体どういうことなのか、今改めて考えさせられる時代になっているのも面白い。

STUDER A730 はスイスのStuder社とオランダのPhilips社によって1988年に発売されたCDプレーヤー、姿かたちをみても分かるように業務用としてその目的に特化した機能がフロントパネルに散りばめられ、使うか使わないかを別にしてそのボタンの並びだけ見てもプロダクトとして美しく目を惹くものです。その目的に特化したデザインと機能は誰かのためのものだけではなくなり、当然のごとく評判と人気はコンシューマにも移ります。家庭で使うにはそのボタンの中では限られたものですが、スイングアームのCDM3を搭載した音は現行製品のような繊細さや粒の細かい表現を聴く事は叶わないまでも、その太く力のあるサウンド、それでいて尖らない音はやはりこの製品の魅力の一つでしょう。30年も前の製品ですから故障すれば修理もなかなか大変です、手間がかかります、でも使いたくなるものである事は間違いないんです。CDプレーヤーを趣味のものと考えるならば、これほど趣向性の高いものはないですからね。

柴田

STUDER A730
中古価格:ご成約済

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電話:03-3253-5555 (担当:柴田)
メール:柴田
にてお気軽にお問い合わせください。

 

 

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