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LINN URIKA Ⅱ (試聴会後記)

スプリングフェスティバルの試聴会、LINN URIKA Ⅱ でのレコード再生について行いました。当日は既存の URIKA との再生比較をスタートに新製品 URIKA Ⅱ から LINN EXAKT システムでの再生、その後、スピーカーを JBL 4367 に変更しての再生、と非常に盛り沢山の内容で進行し私自身あっという間に2時間が過ぎてしまったという感覚でした。

正直なところ、今までのどのフォノイコライザーとも違う、全く新しい世界を魅せてくれるものだと思いました。当日もお伝えしましたが、レコード再生にデジタルが入るという言葉だけの中で違和感を感じたりするものとは完全に一線を画すもの。より正確に、より忠実にRIAAカーブを構築すること、レコード溝に刻まれた音楽だけをシンプルに取り出し、送り出すことを今考えられる最高の環境と技術、方法、手段として行うことをかたちにしたものが URIKA Ⅱ であることがその仕組みと音を確かめたことによって確信できました。

勿論、現存するフォノイコライザーには魅力溢れるものが多様に存在します。趣味性の高いレコード再生の環境において使用される皆様それぞれに思い入れのある製品が手元にあるのだと思います。そいういった意味でもレコード再生の環境はこれからも使う方の考えや気持ちが強く反映されるものであることに変わりはありませんが、その中に URIKA Ⅱ という今までに無いフォノイコライザーが発売されたことは大きな変化だと思います。当日、様々な曲が再生されました、どの盤の再生も URIKA Ⅱ のパフォーマンスに驚き、またその感触が新鮮でなりませんでした。

このスプリングフェスティバルの2日後、新製品 URIKA Ⅱ と 新電源 LINGO/4 の製品発表会が行われ、今回は LINN Products LTD. から現社長ギラード・ティーフェンブルン氏に、創業者アイバー・ティーフェンブルン氏も来日され、今回の新製品 URIKA Ⅱ に合わせて LINN SONDEK LP12 初号機製作時の思い、40年以上にわたり現在までアップグレードができる仕組みとして作り続けること、更にはそれが時間を追うごとに新しくなっていること。これら全てを自社開発、生産することの大切さと発想の豊かさ、話は尽きませんでしたが非常に思いの込もった言葉で聞くことができました。

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製品の技術的な説明は現社長ギラード・ティーフェンブルン氏より、勿論 LINGO/4 も URIKA Ⅱ も比較試聴を交えて実際の音と共に体験することができました。私は2日前に自身のフロアーで試聴会を行ったこともあり、安心して聴くことができました。

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ということは、スプリングフェスティバルの URIKA Ⅱ 試聴会にご参加頂いた方は国内最速で新製品の再生と比較などの2時間に立ち会って頂いたということでしょう。ギラード氏、アイバー氏との記念撮影をして発表会は楽しく終了しました。