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STST Motus Ⅱ DQ & Vertex

ダイレクトドライブのレコードプレーヤーは先日 Brinkmann Bardo をご紹介しました、今回は同じくダイレクトドライブ、ドイツブランドのSTST Motus Ⅱ DQ & Vertex のご紹介です。設立者ステファン・ストローメッツ自身の頭文字をブランド名としていることもあり、こちらもまた内容の濃い製品に仕上がっているのではないかと思います。

ゴムや糸などを介してプラッターを回転させるレコードプレーヤーが占める割合が多い中、ダイレクトドライブで仕上げるからには何らかの意図がそこにはあるのだと思います。ベルドドライブ方式が多いと言ってもそれら全てが同一の精度を保っているものではなく、ひとくちにベルトドライブとまとめてしまうことはできません。であるならばダイレクトドライブでも同様でしっかりと対策が施された仕様であるならば見せかけのベルトドライブより遥かにクオリティーを追求できていると思います。製品のパーツなど殆どを自社生産、ハンドメイドしているということでそのダイレクトドライブに使用するオリジナルモーターも自社製品、ダストカバーとキャビネットの塗装以外と聞くと全てと言ってよいほど。ハンドメイドな生産は年間約60台ほどというリズムということで、丁寧なもの作りに安心感を持ちつつもオーダーを入れてから待つ期間がどれくらいになるのか少し考えたりもします。が、そこは悩むところではないのですね、きっと。

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写真はメイプル、カーボントップはオプション(¥50,000)となり、キャビネットグロス仕上げも可能でこちらもオプション(¥70,000)でのご紹介となります。製品外観からは何か特別な仕組みであることの匂いを感じさせないシンプルなデザイン、オーソドックスなプレーヤーの佇まい。メイプルを見てしまったからか、ブラックアッシュで黒一色という仕上げも個人的には興味があります。

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このプレーヤーには内部構造の写真が製品と合わせて紹介されていることが多く、それはキャビネット自体が簡単に脱着できる仕様になっているから。簡単にと言っても、アームとアームベースを本体から外してキャビネットを外す順序になるため、一度アームベースの位置を設定した後に外す場合は何か印をつけてから外しておいた方が良いでしょう。キャビネットを外せばこのプレーヤーの仕組みが一気に理解できます、底板とは別にフローティングされたサブシャーシがありこれはコイルと板バネによる3点支持となります、このコイルと板バネはそれぞれ独自に調整ができ調整後はロックできるので余程のことが無い限り一度設定すればそのまま長期間使用できます。

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さらにサブシャーシの水平を保つためのカウンターウェイト(写真の黄銅製の箇所)で調整できる仕組みもあり、組み合わせるトーンアームによって変化するバランスにも細かく対応できるようになっています。これはSMEやortofonなど多彩なトーンアームに対応できるための仕様になり、使う側の選択肢の幅が広がる楽しみのひとつ。5.6kgと重量のあるプラッターはダイレクトドライブでしっかりとハンドリングされますが、初速はトルクを低く設定し振動を和らげる設定があるのは先日の Brinkmann と同様のものですね、定速まではおよそ10秒。重量プラッターのプレーヤーと思いきや、これをサブシャーシでフローティングさせるという機構、やはり見た目のシンプルさには決して見えない手の込んだつくりになっています。これら一連の内部機構を見ていくだけでも作り手のレコード再生への経験値と熱を感じてきます、またそれらをキャビネットで全て隠すニクい演出も。

書くことが多くなったので再生の感触はまた後日に。

柴田

STST
Motus Ⅱ DQ (Direct Drive Turntable)
¥1,000,000
Vertex (Satic Balance Tonearm)
¥570,000

お問い合わせ先
電話:03-3253-5555 (担当:柴田)
メール:柴田

 

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