NAGRA HD PREAMP & Mark Levinson No52
フロアーには Mark Levinson No52 を常設しています。2013年3月に発売された同社のフラッグシップ・プリアンプはすでに6年目を迎え、以降に発売された一体型プリアンプ、プリメインアンプは時代の流れと共にDSD対応のUSBを含むデジタル入力を備えたものがラインナップされています。今やデジタル入力は必須という市場の雰囲気がありますが、追い求めていく方にとっては最終的にデータ再生やストリーミング再生機器は単体製品を別途構えるという事が多く、音質への要求はその目的の為の専用設計という機器の集うシステム構築へとつながることに。これはCD再生の時代から当たり前にあったことなのですが、CDという手に取れる音楽からデータという目に見えない音楽に姿が変わったことで、今までと異なる何かに大きく変わり全く違う世界に変化していると不安になっている方が多くいる印象もあります。大丈夫です、考え方は今までと何も変わりません。音楽の姿が少し変わっただけで、オーディオや音に求める姿勢に違いはありません。この話はまた別のところで。
とは言え、アンプにも多種多様なラインナップがありCDドライブメカを搭載しなくてもデータ再生できる製品ができあがることはどれ程デザインやサイズに恩恵を受けるかは想像に容易く、これは一昔前には到底成し得なかったこと。私のフロアーでも一体型のプレミアムモデルとしてご紹介している製品はそれらの中でもお勧めのものばかり。
話を戻して Mark Levinson No52 。一体型プレミアムモデルとは真逆、プリアンプで電源別筐体の2シャーシ、デジタル入力無しのアナログプリアンプ。冒頭の内容通りこのクラスを考える方にとってはまさに必要なものだけで完成された機器、以外の製品は別途構えるという事で言えば発売から6年余り、さらに好きか嫌いで言えばこの音色が好きなんでしょうね、きっと。でも主観だけではなく No52 で素晴らしい音を聴かせてくれるお客様を知っています。微細で大胆という相反する世界を体験させてくれるその方のシステムには長らく No.52 が鎮座し、これがその音の要である事を再生の度に知らせてくれるようでもあります。

Mark Levinson No.52
スプリングフェスティバルのお知らせを始めていますが、使用する機器の準備も同時にスタートしていて、初日の1回目で使用するプリアンプ、NAGRA HD PREAMP が到着しています。Mark Levinson No52 で書いた事と同様、こちらも NAGRA のフラッグシップ・プリアンプにて電源別筐体の2シャーシ、アナログオンリーの入出力。この説明だけで惹かれます。価格は No52 の倍。発売開始時に短期間試聴した感触とはまた異なる印象を魅せてくれると思います、さてその音色とはどれ程のものでしょうか。

NAGRA HD PREAMP
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