Groovin’ At Smalls’ Paradise Volume 1 / Jimmy Smith (BLP 1585)
グッと冷え込めば冷え込む程に、身に染みるように聴こえるオルガンのロングトーン。ニューオリンズで生まれたディキシーランドジャズが辿り着いたのはニューヨークのハーレム、コットンクラブやミントンズプレイハウス、アポロシアターなど賑やかで最高のライブが連日繰り返されていた頃、スモールパラダイスでのこのライブもそのひとつ。このセッションはボリューム1と2とに分けられてブルーノートに残されています。CDではこれが2枚組みで当日のセットリスト順に並べてありライブの流れを一緒に楽しめるものもあるのですが、やはり彼が選んだリストでのレコードでの再生がしっくりきます。A面の外周に針を落とすと After Hours から始まり、これは当日の終盤の演奏になるのですが多分演者もお客もひとしきり盛り上がった熱がフロアーに充満し少しクールダウンのような雰囲気が流れているようでもあり、その熟成された場の匂いをA面の1曲目に添えるあたりアルフレッド・ライオンのニクい演出が見えるようでもあります。
柴田
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