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ortofon MC Anna Diamond

2週間ほど前、レコード再生に熱心なお客様に ortofon Xpression をお届けしました。オルトフォンカートリッジの中でもひっそりとラインナップに入り続けているこのカートリッジ、SLMという3Dプリンターを使用した金属などの微粉末をレーザーで焼結させて立体成形を行うもので、Xpression のようにシェルまで一体となったモノコック構造を仕上げることができます。この手法は最新モデルにも同様に行われていますが、外観から見るに Xpression が最もわかりやすいのです。オルトフォン SPU から他社カートリッジを経て、SPUもまだ手元に残っている事を考えて互換性のある Xpression を選択されましたが、あまり何度も聴くことの少ないカートリッジなので私も楽しみにしていたのでした。ヒラリー・ハーンのバッハ/ヴァイオリン協奏曲第二番を頭に記憶してカートリッジを Xpression に変更、その違いに聴き惚れました。以前のカートリッジも問題などは全くなかったのですが、音像定位の高さや低域の安定感、不自然な膨らみのようなものもグッと収まりました。透明度が高いと言えば良いか、見通しがグンと良くなった事も大きな変化のひとつ、これはレコード再生時間が今まで以上に長くなること間違いなしという美味しい時間を一緒に味わうことができました。K様有難うございます。

年末ギリギリにフロアーにも魅力的なカートリッジがやってきました。2019年ステレオサウンドグランプリにも選ばれた ortofon MC Anna Diamond 。思い起こせばオルトフォンは昨年に続き2年連続の受賞、もちろんカートリッジですが昨年は同社100周年記念の限定モデル MC Century でした。同社初の無垢単結晶ダイヤモンド・カンチレバーを採用した最高傑作というカートリッジは100個という限定生産、カートリッジとしての価格もそれは相当な設定になっています。その MC Century は MC Anna の基本設計を生かして作られたものであるとすれば、MC Anna のダイアモンド・カンチレバー仕様となった今回の MC Anna Diamond が生まれるのもある程度自然だったのかもしれません。限定生産ではなくレギュラーラインナップとしてという拘りもあったという事で、この贅沢さがいつでも手に入れられる状態にあるというのはさすがにちょっと驚いてしまいます。カタログに記載されている通り「今後のオルトフォンが理想とするサウンドを世に示すための極めて重要なモデル」と位置付けた製品、新たな100年を見据えた究極のカートリッジだということでしょう。当然ながらオルトフォンのフラッグシップに相応しいパフォーマンスであることは間違いありません。

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ortofon MC Anna Diamond
¥1,080,000

 

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