
SAGA
1780mmのスピーカーと背丈を比べるとスピーカーが数センチ高いだけの差ですが、存在感は数センチの違いではありません。年に一度のインターナショナルオーディオショウでしか見ることが出来ないスピーカーの姿は、見慣れた自身のフロアーの雰囲気を少し変化させてくれたように思います。サウンドイメージも当然インターナショナルオーディオショウでしか聴くことができなかった為、メーカー取扱いの NAGRA もしくは Jeff Rowland との組み合わせでの体験を毎年一回だけ耳に焼き付けるというのが通例でした。NAGRA も Jeff Rowland もどちらの再生でも SAGA はとてつもない世界を魅せてくれていましたが、今日からはそれら以外のアンプとの組み合わせでシステムを構築し再生することができると思うと想像が膨らみ続けます。
最も重要なのは、短期時間の試聴体験ではなく継続した時間を積み上げて聴き込んでいく SAGA の再生パフォーマンスを多角的に観察できるということ。これくらいのスピーカーを数分の試聴で完全に把握することは不可能でしょうから、じっくりと様々な信号を絡めつつ再生を繰り返して想像で補っていた部分を実際の音で埋めていきたいと思います。

