
Twin Towers & Cielo
Dyna Selection 2020 で展示数を増やしているのはイタリアブランドでハンドメイド、どちらも職人気質な拘りの強い Chario と Pathos。その拘りが嫌味でなく美しく映えるのが流石と思えるところで、国内での取り扱いが再スタートしたタイミングからフロアーでも継続した展示を行なっています。現代のオーディオ業界ではデジタル再生の手段や方法などを見るだけでも追いつかないほどのアップデートや情報量が行き交う中、気に入ったプロダクトを作り続ける姿勢やそのサウンドが今の時代にあって、ゆっくりと自信のある歩を進めるようで非常に興味を強く持ったのが理由のひとつ。本来オーディオはこういうリズムで良いのではないかと思わせる一面が、これらの製品を聴いていると思えるのです。
Chario のスピーカーではイタリア産の天然木を使用したキャビネットにラウンドデザインが相まって佇まいからすでに美しさが溢れています。フロアーではアビエーターシリーズから Ghibli というブックシェルフモデルを展示していますが最後まで悩んだのがこのフロアーモデルの Cielo でした。

Pathos のアンプでは普段から Logos mk2 をフロアー展示しています。今回は期間中に Chario Cielo フロアーモデルが加わるということで、Pathos のアンプも Twin Towers を用意して組み合わせることにしました。Twin Towers は Pathos の顔と言える型式、すでに15年以上作り続けられています。完成されたプロダクトデザインは時代や流行に左右されることがなく普遍的な美しさを纏うもので、その姿を変える必要がないのでしょう。当然、内部構造には手が加えられ少しづつ進化をしています。

これらふたつのメーカー、スピーカーの Chario、アンプの Pathos 、同じイタリアブランドだからということは一切ないのですが、個人的にはそのサウンドコンセプトがお互い話し合ったように似ていると感じるのです。現代最新のアンプやスピーカーのように端から端までビッチリと隙間なく表現してくるような音ではなく、褒め言葉として隙間のある音、ゆとりと安心感のあるサウンド。再生すると必要な音は全て目の前にあり不満などを抱くことは皆無ですが、現代に求めるスペックの最先端を追いかけるような音ではありません。だから逆に目立つのです、こういう音が鳴ってくれるアンプとスピーカーが存在してくれることに大きな安心感が持てると思うのです。



常時展示モデルの Chario Ghibli 、Pathos Logos mk2 もご試聴可能です。
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