情報

Audio & Music

PARKER QUINTET (Diamond Edition)

昨年末のステレオサウンドグランプリにも選ばれた MARTEN のブックシェルフモデル「Parker Duo (Diamond Edition)」、自身のフロアーでの試聴時はスタンダード仕様のピュア・セラミックツイーターモデルではなく初めからダイアモンド・ツイーターモデルを聴いてしまったからなのか、衝撃的なサウンドパフォーマンスを体験してしまったのはまだ新鮮な記憶です。試聴時間が短いうちは再生する曲ごとの変化や特徴を追いかけていくのに精一杯ですが、ひと通りの時間を過ごして落ち着いてみると Diamond Edition とは別にスタンダードの120万(ペア)設定というのも相当に魅力的なものであると思えるのです。ともかく、このブックシェルフには強烈な印象を植え付けられました。

国内販売が始まった頃、MARTEN は上位機種からの展開をスタートしているのでそのパフォーマンスにも価格設定にもいちいち驚いていたのですが、本国でも新製品が増えようやく MARTEN のラインナップ全貌が掴めてきたところに国内販売がスタートした PARKER シリーズはまさに他のメジャーブランドと肩を並べるど真ん中のラインとなったのです。

ブックシェルフを聴いていたのでフロアーモデルが楽しみで仕方なかったのですが、予定を少し前後してようやくフロアーに到着しました。販売店ではこれが最初の再生ではないでしょうか、PARKER シリーズは3種あり、DUO、TRIO、QUINTET となります。今回到着したのは QUINTET の Diamond Edition、またまたダイアモンド・ツイーター仕様を初めに聴いてしまうことになります。

とにかく仕上げが美しい。
見惚れてしまうほどの光沢を纏う佇まいはスピーカー選びの基本である外観の仕上げを徹底的に磨き上げていると感じます、そこから実際にキャビネットを触り動かしてみると分かる重量感、新開発のM-Board (多層構造のMDF) によってつくられた強度も感じることができます。後方から前面に向けたテーパーは MARTEN の特徴でもあり、僅かにスラントさせ角もラウンドさせているので決して小さいとは言えないサイズではあるものの佇まいに優しい存在感があり、このあたり音響的アプローチとデザインが美しく融合しています。スピーカーを設置すると周囲の景色が見事に映り込んで風景と同化するように見え存在が消えるようでもあり、再生中のリスニングポジション(正面)からはアキュトン社製セラミックコーンの白と黒、バッフル面のウォールナットが浮いているようにも感じられる不思議な感覚を味わいながら音楽に浸り込むことができます。2.5wayと公表されている事を考えると、4基の19cmベース/ミッドレンジドライバーは1基と3基に分けて微妙にクロスを変えているのかと思わせます。そして MARTEN の特徴でもある背面には22cmのアルミニウムパッシブラジエーターを4基搭載し低域のコントロールを徹底して管理しています。ユニットは全てアキュトン社製。

キャビネットの共振を減少させることを重要視しているのも MARTEN の特徴、キャビネットの足元は Iso Acoustics社と協同開発した Marten Isolator にて床面との共振、歪から回避する環境を作り出しています。

キャビネットに搭載されたユニット数を見て想像するような賑やかなパフォーマンスは一切無いと言ってもいいくらいのまとまりの良さ、それでいて適度に残されていく低域の感触は心地良いとしか表現できないものです。このバランスが透明感や澄んだ音色という試聴感想に現れやすいものだとすれば確かにその通りだと思えるのですが、空間表現能力も抜群に高く音量を絞っても崩れていく様子を見せない再生パフォーマンスはお見事。お求めやすい価格ではないことは承知の上ですが、この価格帯に既に存在するスピーカーを見渡してみてこれだけの音を聴かせることを考えると、このクラスを検討する上ではいきなり最有力候補となって不思議ではない存在だと思えます。

MARTEN PARKER Quintet
¥3,300,000 / pair
¥4,900,000 / pair (Diamond Edition)

ピアノウォールナット、マットウォールナット、ピアノブラック
※ピアノウォールナットのみ+¥1800,000

お問い合わせ先
電話:03-3253-5555 (担当:柴田)
mail:shibata@dynamicaudio.co.jp