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Parker Duo

MARTEN Parker Series 発売開始当初、国内で試聴できるモデルは Parker Duo Diamond Edition のみでした。その後、フロアーモデルの Parker Quintet も到着しましたがこれも Diamond Edition でした。Parker Duo Diamond Edition はその年のステレオサウンドグランプリにも選ばれ MARTEN というブランドを一層国内に認知させることになりました。Parker Duo はブックシェルフスピーカー、製品自体のサイズはやや大きめということもあり設置すると存在感が相当にあるのですが、実際に再生すると音場も定位感も非常に優れていて無音で立っている時よりもスピーカーサイズが小さく見えてくる感触があります。これはどのスピーカーにも当てはまることですが、再生中でもスピーカーサイズが全面に出てくるような感触を与える製品はあまり嬉しくありません。

今回はようやく Diamond Edition ではなく、スタンダードモデルの試聴ができる機会に恵まれました。Diamond Edition ばかりを聴いてきたので、どれくらいの差や違いがあるのかは楽しみのひとつです。

スタンダードとダイアモンドエディションの仕様の違いは外観からすぐには分かりません、フロントのブランドロゴプレートに Diamond Edition と表記されているかどうか、グッと近づいてツイーターを見れば素材の違いが確認できます。素材自体が変更されるツイーターの違いはサウンドへ直結した結果となるのですが、なにより基本仕様となる MARTEN の特徴のひとつとも言える背面のパッシブラジエーターが非常に効果的な役割を担っていると思います。特に Parker Duo には見た目のサイズを遥かに超えるサウンドステージの表現力というブックシェルフには最も必要とされるパフォーマンスを体験できる仕上げになっていると感じます。

ということで、スタンダード仕様となるセラミックツイーターを再生していますが、何も心配する必要がないほどのパフォーマンスでした。Diamond Edition の音が記憶に残っている影響もあるのか少しホッとするサウンドが聴ける気がします、全体域において華やかに聴こえる Diamond Edition に比べて少し落ち着いた雰囲気で再生できている感覚、中低域の量感もスタンダードの方が力強く聴こえてくる感触もあり、これがツイーターの素材によるバランスの変化に繋がるのだろうと想像できます。ダイアモンドエディションのようにセラミックウーファーとダイアモンドツイーターでしか成し得ない高解像度だからこそ可能な繊細な表現も他には変え難い魅力ですが、解像度をある程度のレベルで保ちながらそれ以外の美味しいところをしっかり味わう音というのも別の魅力を持つように思います。どちらも相当にレベルの高い設定での話ですが、単にどちらが優れているかということだけでは無く、どちらかを選ぶ意味がある仕上げになっていると思うのです。そう考えると、スタンダードモデルの価格設定はとても魅力的です。

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