XB Diamond MkII

展示期間中の試聴のご依頼も多く頂いていることもあり、当初の予定を延長することになりました。このスピーカーの存在感やデザイン、質感は実物をご覧頂くとよりはっきりと伝わるものがあると思います。再生パフォーマンスも同様ですが、約1ヶ月半の間、毎日再生して分かったことも沢山ありました。まず特徴的だと感じるのは、このキャビネットサイズで再生するスピーカーの中では等身大の再生を聴かせてくれるということ。空間を音で埋めていくような広大な鳴り方をするものもありますが、それだけを表現する為ではなくあくまで必要な音で目の前の景色を埋めてくれているように感じます。それでいてストイック過ぎる定位感やエッジの効き過ぎた表現をするものではなく、あくまで自然体。密閉型ではなくバスレフ型、ボトムの豊かな土台が感じられる事もそこに影響があるのかも知れません。特にオーケストラの再生にはそれらが顕著にあり、それぞれの録音にもよりますがステージに並ぶ奏者の配置や動きが手に取るように分かります。音量を上げてもそのバランスが崩れない事も見事なところ。40周年記念盤の発売されたマイケル・ジャクソン / スリラーからビリー・ジーンの再生にも、イントロのドラムブレイクとベースの絡みはここ数年で聴いた中で最も心地良い音でした。展示期間は何時頃までか決めていませんが、もう少しの期間はフロアーで再生していますので是非そのパフォーマンスを体験頂ければと思います。

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