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お声掛け頂ければ可能な限り直接お届けに伺いたいという気持ちは、この仕事を始めた頃から変わっていません。先月も西へ東へたくさんの距離を移動しました。なかでも標高の高い場所を走っていると霧の出ることが多く、気づけば数メートル先も見えなくなります。その時は恐る恐る低速で走りながら、見つけた駐車場でジッと待機。また別の場所への納品先では一泊するスケジュールで向かい、朝起きるとホテル周辺が真っ白。ここでもまた霧に包まれたのでした。

霧の濃い中を車で走るのはヒヤヒヤですが、散歩するには非日常を体験できて嬉しい。同じくらい嬉しい事といえば、今年のマイルス、コルトレーン生誕100周年を記念してニコラス・ペイトンがブッチャー・ブラウンとコラボレーションしたトリビュートアルバム「A Supreme Blue」が発表され、これが腰が抜けるほど格好良かったことだ。前半がマイルスの「Kind of Blue」、後半がコルトレーンの「A Love Supreme」、このタイトル聞くだけで興奮するのだけど、そのアレンジがビックリするほどナイスで痺れてしまう。一曲目の「So What」、あのベースラインのループに囲まれているだけでまさに深い霧の中をフワフワしているように心地良い。Freddie Freeloader に至ってはイントロのドラムだけでお腹いっぱいになる、サンプリング好きは例のあのブレイクビーツをすぐに思い浮かべるはず。そこからアルバムの最後まで、全ての曲が素晴らしい。アルバム収録とは別アレンジの「All Blues」もあります。

柴田