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Audio & Music

“Mozart; Violin Concertos” Anne-Sophie Mutter, Berlin Philharmonic, Herbert von Karajan

時々お邪魔させてもらうジャズ喫茶があり、その時は一泊する予定で新幹線に乗って向かいました。お店ではいつものようにこれでもかというくらいジャズを聴かせてもらい、抱えきれない良質な音を浴びて心も体もクラクラ状態で「それではまた明日来ます。」と伝えてお店を後に。近くで一泊した翌朝、興奮冷めやらぬ体を少し落ち着かせる為に近くを散歩をすることに。川沿いを歩くと冷たい風が心地良く、頭の中まで冷やしてくれました。スッキリしたところで「それでは本日も」という気持ちでお店のオープンした頃を見計らって席につき、珈琲を淹れてもらい、前日に聴いた盤の数々を頭の中で巡らせている間に聴こえてきたのがこの一枚。

何度も聴いている盤なのに初めて聴く感覚になることが時々あります。その日は美味しい珈琲を飲みながら、なんて心地良い演奏なんだろうと、そのヴァイオリン協奏曲第3番を最後まで聴きました。演奏の終わった盤をマスターが手にとって「でもさ、若い頃の演奏はねぇ、なかなかイイもんだよな。」と言いながらそのジャケットを僕のとなりに置いてびっくり。思えば数日前にも自宅で聴いていた盤がかかっていたとは。油断大敵。。それからというもの、いつかあんな音で再生してみたいと思いながら自宅でも再生していますが、当然そんなことは叶いません。1978年録音、ムター当時15才の演奏、皆さんも今一度再生してみてはいかがですか。