情報

Audio & Music

DSC00896

Constellation TAURUS mono

先日お知らせしました Wilson Benesch The Cardinal 、フロアーに到着して約一ヶ月ほど経過したでしょうか。毎日再生する訳にはいかないので実質再生時間、日数としてはそれより少ないのですが到着時より見えてきた事はいくつかあります。まずはハンドリングに関して、これは120kg(1本)というスピーカー本体を移動させるハンドリングではなく、再生についての感触のことで、当初様子を見ようとフロアーにあるパワーアンプをいくつか組み合わせてみましたがそっけないものでした。悪くはない、というだけのもので The Cardinal が持つパフォーマンスの扉を開けてくれているようには感じませんでした。これだけ大きく剛性のあるキャビネットにユニット数もあり、アイソバリック方式のウーファー、これらを瞬時に動作させグリップするハンドリングのあるパワーアンプが必要だと感じました。そこで、これならいけると思い選んだのが Constellation Auido Taurus mono。

DSC00879

Revelation Series とされた新製品はその名の通り何を新たに魅せてくれるのか興味もありますが、Taurus mono は同型式の Stereo を贅沢にモノラル化したもの。The Cardinal に組み合わせるとすればこれくらいの贅沢を抱えた仕上がりが決してオーバースペックにはならないと思えるのです。早速 The Cardinal との接続を完了しそれまでに再生していた曲をいくつか、特に楽器数の多いものを記憶が鮮明なうちに再生して見ることに。昨年末に発売されたバーンスタイン/ウィーンフィルのベートーヴェン交響曲全集、192/24リマスター盤から第5番(77年録音)。話が少し戻りますが、現在設置しているスピーカー左右の距離は3.5mほど、その左右スピーカーの空間にびっしりと音が詰まる優雅さとゆとりが溢れていて、流石にこういったサイズのものでしか魅せることのできない特別な世界だと思わされます。ただし、耳が慣れてくると怖いものでハンドリングに少し足りていないと思わせる角の立つ音や、とある曲中ではしっかりと沈み込むように広がって欲しい低音部が思いのほか軽く聴こえたり、贅沢な感覚と言えばそうなのですが、The Cardinal はもっと鳴るはずだと思わせるだけにコチラの気持ちにも欲が出てしまうのです。

DSC00560

Taurus mono に変更してからは予想通りというか気になっていた感触がスーと喉を通っていくように無くなります。オーケストラのうねりが目の前でその様子を変化させていく感触を感じ、というよりこれでもかというほどに見せつけられます。これならと思い、アンプを変更する前には針を落とすのに躊躇していたつい先日発売の同演奏のLP BOX、これにも期待を持って針を落とせることに。いくつか曲を再生しようと思っていたのですが、あまりの迫力と目の前の演奏に圧倒されてリマスター盤のデジタルとレコード、これを交互に聴き入ってしまいました。The Cardinal が本気で鳴り始めた瞬間を見れたようで、これからまた先の時間が楽しみでなりません。

お問い合わせ先
電話:03-3253-5555 (担当:柴田)
メール:柴田

newakurate Sheet1のコピー