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Audio & Music

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新潟県上越市へ。

先週の青森に続いて新潟県上越市に納品へ。
今回もシステム一式、青森への納品では製品と私は別々の移動でしたが新潟県への納品は製品と私が一緒に移動、車で直接のお届けとなりました。「こんなに買う予定じゃなかったんだけどね。」と、当日の納品作業中も言われていましたが初めてフロアーにお越し頂いた時、確かにそのようなお話の内容でした。むしろ製品購入を前提としたご来店というよりは、お立ち寄り頂いたという雰囲気。そこからお声掛け頂いて、ご検討されていた製品がタイミング良くご紹介できる事になりあれよあれよという間にシステムが一式組み上がってしまったという嬉しい着地へ。当日、T様は遠方からわざわざ車で来られていた事もあり、本命のご用件は他にあったようですが、それでもフロアーにお越し頂けたことに感謝です。東京に一泊される予定でしたので翌日もお越し頂きまして、改めて迎え入れるシステムを想像したり確認したり実際にフロアーで再生したり、音楽、オーディオ以外の話も沢山しました。

システムを設置する場所が蔵であること、その蔵も現在改装中でもうしばらく作業時間が必要なこと、設置場所が魅力的過ぎてそれだけを想像していてもワクワクしながらの連絡待ちという状況でした。「ようやく改装作業もひと段落しそうなので納品日程を調整しましょう。」とご連絡を頂いたのはご来店から1ヶ月ほど経った頃でしょうか、楽しみにしていたお届けに動き出します。

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当日は楽しみ過ぎて予定より朝早く出発してしまい、予想していた渋滞も無くスムーズに進路を進める事が出来ました。T様に小布施PAまで迎えにお越し頂くという贅沢を受けまして、「予定よりかなり早い到着だけど、何時に出発したの?」というくらいに確かに早い到着でした。T様の後ろを走りながらだんだんと景色が緩やかになり、窓を開けて走りたくなる空気の美味しさ。到着後、「とりあえず設置場所ご覧になりますか?」という事で楽しみにしていた蔵を拝見、当日はなかなか日差しの強い1日でしたが蔵の中はひんやり過ごし易く天井高もあります。「こんな場所で音楽聴けるなんて、最高ですね。」、早速車に積み込んだシステム一式の荷下ろし作業、T様と息子様にご協力頂きましてご自宅を通り抜け設置場所の蔵へ製品全てを移動します。

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何十年も経過した蔵の木を生かし必要な箇所のみ補強を入れた状態、「機器設置後、再生しながら必要な事があれば手を入れていこうかなと考えてるんです。」というお話通り、大袈裟に吸音や拡散などのオーディオルーム仕様には一切していません、私はその環境が大好きで実際に再生した時の音の美しさといったら言葉が出てこないほどでした。思わずうっとり聴きこんでしまって、ふと我に返って蔵の様子やその中にあるオーディオと再生を改めて眺めながら、またうっとり聴き込んでいました。DACプリ Burmester 099 とパワーアンプ Mclntosh MC452、この組み合わせで鳴る BOENICKE Audio W11 の音色の美しさに響きの心地良さ、この環境であれば W11 のサイズを選ばれて大正解だったと思います。低域の広がりも申し分なく、Mclntosh MC452 での制動力が生かされているとしっかり感じることのできる程良い締まりと輪郭を感じる伸びやかな広がり。Burmester DACプリのデジタル入力を使用する事もできますが今回は純粋にアナログ入出力のみを使用したプリアンプとして設置、ソース機器としては TEAC NT-505 をPCからのUSB接続としてシンプルに構える事になりました。ここは将来的に変化していくと思いますが、まずは現在の状態でこれほど鳴ってしまう環境であればしばらく何も考えないで再生を楽しむのみかと思いました。それくらいこの場所で聴ける音は最高です。

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機器設置場所の正面には小窓があり、そこから見える自然の緑がまたタマラナイのです。当然ですが隣接する家のない環境、夜はきっと都内では得られない静かさでしょう。帰りたくないなぁと思いながら一緒に聴いていると、「柴田さん、早く出ないと到着が遅くなるヨ。」とお気遣い頂きまして。後ろ髪を引かれるような思いで明るいうちにT様宅を出発する事に。「コレ、前にメールでも書いたと思うんだけど私の好きな餡子の饅頭、持って帰って早目に食べて。」と頂いた饅頭の美味しいこと美味しいことっ!、持ち帰ったお饅頭を家族で食べ始めたところあんなに早く目の前から無くなったのは久しぶりです、「音も餡子も好みが出るよね。」と明るく言われていたT様の顔を思い出しながら、ご馳走様でした。

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年季の入った蔵の木と、無垢材で仕上げられた BOENICKE Audio W11、今回はOakを選んで頂きましたが、結果的に大正解。溶け込むように佇む W11 が文句無しの風景となっていました。再生しなくても気持ち良い、眺めているだけで心地良い、再生すれば最高に楽しい。今回も良い経験させて頂きました、T様のお気遣いで私の方が楽しんでしまったくらい往復の旅をエンジョイしてしまいました。これからあの蔵の中でどんな音に成長していくのか、想像するだけで頬が緩んでしまうようです。

T様、この度は本当に有難うございました。
また、お邪魔させてください。

お問い合わせ先
電話:03-3253-5555 (担当:柴田)
メール:shibata@dynamicaudio.jp

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