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Audio & Music

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SELEKT DSM-KA & W5 SE

このところ大型のスピーカーで試聴する時間が多かったので、反動もあるのかそういう時には余計に BOENICKE Audio での再生が心地良かったりします。それは単にサイズだけの問題ではなく「このサイズでこんな音が聴けていいのか」という驚きは正直なところ、もう何度もその山場を越えてきたので慣れてしまっているのですが、LINN SELEKT DSM-KA を組み合わせてから余計にこのシステム全体のシンプルさとパフォーマンスに見惚れてしまうのです。私自身の長年買い貯めたCDライブラリーは全てNASへ保存済み(日々増殖中)、更にストリーミングサービスの TIDAL では今は手に入らない音源、買うまでもないかなと思ったアルバム、ノーチェックだった音源(これが実は大変なことで星の数ほどあります)を聴き、更にさらに、Qobuz では先ほどの全ての中でハイレゾデータがあるものを聴く、ただしハイレゾデータはダウンロードで購入しているものがすでにNASへたっぷり入っているのであまり Qobuz でのハイレゾ再生へは依存していませんが細かく書いておくと TIDAL と Qobuz ではライブラリーが異なるので、どちらかにしかない音源が存在するためハイレゾ再生以外でも Qobuz は大活躍しています。今書き並べた再生の方法、これだけの音楽再生方法を SELEKT DSM-KA の1台でやってのけてくれるのです。これ以上書きたくないですが、私の場合はプラスしてレコード再生の盤が必要以上にあり、これもまたフォノイコライザー内蔵の SELEKT DSM-KA はプレーヤーから繋ぐだけで良しとしてくれるのです。レコードプレーヤーを繋げるとそれこそ自宅再生のように忙しくなるのでお店ではデジタルのみ、SELEKT DSM-KA を1台のみという使い方にしています。それでも先ほどの再生選択があれば考えている時間が勿体ないくらい、iPad に立ち上げた Kazoo の画面のその奥に何万という音源が漂い続けているのですから。とにかく聴かなければ。

もちろんレコード再生以外の上記全ての再生選択は SELEKT DSM に限ったものではなく、LINN DS 製品すべてに共通する使用方法です(TIDAL と Qobuz は別途契約が必要)。Linn DS の操作アプリが Kinsky から Kazoo へ切り替わったその時から、上記に挙げた自身のライブラリーもストリーミング再生もずーっと楽しんでいるのです。CDのデジタルとレコードだけを音源に考えていた時も単純にそう思っていたのですがストリーミング再生を自身の再生選択に取り入れた時に改めて「無限」だと感じました、ぼんやり思っていたことが形になって見えたのかもしれません、恐ろしいほどに。この底無しの再生沼のような世界から一滴一滴絞るように取り出した音源を、これまた極小とも言える BOENICKE Audio W5 がその小さな扉を開けて魅せる世界がどれほど心地良く、また想像を超えるサウンドステージで魅せてくれるのだから、なお怖い。今までも最高と思える組み合わせはいくつかありました、その気持ちは今でも変わりませんが、これほどにミニマムなシステムという着地をしてくれる組み合わせはこれだけでしょう。今日の Your Song も最高でした。

柴田

 

 

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