情報

Audio & Music

DSC02853
Mclntosh MC1.25KW

マラソン試聴会でも使用したパワーアンプ、Mclntosh MC1.25KW をフロアーでも引き続き使用しています。マラソン試聴会での広い会場ではスピーカーもキャビネットサイズにゆとりのある大型サイズを選択したので、パワーアンプも贅沢に MC1.25KW をバイアンプ仕様にて計4台の筐体をステージ最前線に設置しました。モノラルの大きなブルーアイメーターに針が振れる姿は、ステージに立っていた私からは見えませんでしたがお客様からはバッチリ確認いただけたはずです。私も前日のリハーサルではお客様席で試聴したのでその様は壮観でしたが、本番は会場の照明も落ち、ブルーアイメーターがより一層際立つものになっていたと思います。

現在 Mclntosh のパワーアンプはラインナップが豊富に用意されています、フラッグシップには MC2KW が今でもラインナップされていますが完全受注生産のため国内のカタログには現在は表記されていません。モノラルにて計6筐体の MC2KW はそれこそ設置した姿が壮観という言葉以外に思いつかず、なかなか試聴自体も難しいのですが何年か前にフロアーに持ち込んで設置した時の音、姿は今でもくっきりと記憶に残っています。という事で常時生産を行っているパワーアンプのモデルとしては MC1.25KW が国内でのカタログ最上段にクレジットされています。2.4.8Ωいずれの負荷でも理想的なインピーダンスマッチングを実現し1200W/chを約束してくれるハイパワーを擁したモノラルパワーアンプ、そんな大きな出力はウチでは使わないから必要ないよと思われる方も多いのですが、実際に使う音量で確かめてください、今までの世界が少し、場合によっては驚くほど変わって見えるはずです。MC462 以上の機種に採用されているクアッドバランス回路はそれ以前までは更に上位機種のみに採用されていた回路ですが、MC462、MC611 まで採用され圧倒的な抜けの良さとS/Nの高さに過去作と比べた時のパフォーマンスの違いに驚いたものです、特にパワーアンプは大きくデザインを変更しないので見た目では分かりにくいですがサウンドパフォーマンスはそこから大きく変化していることになります。

DSC02852
クワッドバランス回路設計が採用された製品が増えたことで、より一層スピーカーユニットのグリップ、反応と瞬発力の違いを感じることにも繋がりました。それまでMC1.2KW(前作)の特権のような雰囲気もあった、あの2本のスピーカーの真ん中をストーンと後方へ飛んでいくような独特の抜けの良さ、それと呼応して広がる音場の広さや豊かさ、MC1.2KWを用意した時にこそ感じていたものがパフォーマンスの大小こそ存在しますが今はその他の機種でも感じる事ができるようになりました。が、やはり MC1.25KW のそれは他の機種とは異なる世界である事が、同様の回路設計を採用した製品が増える事でよりはっきりと感じるようになりました。分かっていたようでまだ知らなかった扉を開けて底の深さを覗いたような、この先もまだ続くのかと思わせる嬉しい誤算。マラソン試聴会ではそこにも期待して、更にバイアンプ仕様にする事で限られた時間のなかで私自身も新しい体験をしたいと思っていました。こんなに安心してスピーカーを任せられるパワーアンプはいくつかしかありません、その中に MC1.25KW は確かにクレジットされる製品です。

 

お問い合わせ先
電話:03-3253-5555 (担当:柴田)
メール:柴田 (shibata@dynamicaudio.co.jp)

newakurate Sheet1のコピー