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Burmester 077

Sonus faber Lilium & Burmester 911mk3 バイアンプシステム、フロアーで再生を初めて3ヶ月くらいは経過したでしょうか、聴くほどに再生の楽しさが溢れてくるような感覚はなかなか他では味わえません。その中で、プリアンプだけはいくつか変更をしていましたが数日前からは Burmester 077 となっています。Burmester のプリアンプとしてはモジュラー式のリファレンスとなる 808mk5 が存在し1980年に第一号機 808 としてスタートし現在も細かな仕様変更を行いながら生産を続けています。その時に必要なもの、将来必要となるものなどを載せ替えられるモジュール式は他のメーカーでも採用している製品がいくつかありますが、ここまで長期的に生産を続けている製品は他にないのではないでしょうか。そのモジュラー式プリアンプはひとつの完成形と位置付けて、モジュラー式ではないプリアンプとしてのリファレンスと設定されているのが 077 となります。モジュラー式とは異なり、入出力のレイアウトを固定することでの回路設計のメリットは大きくあるはずで、あえてリファレンスと設定することで 808mk5 とはまた角度の異なるアプローチでクオリティーを発揮する製品に仕上げる目的もあります。細かく見れば 077 には DAC を搭載することもできるので、現代のソース機器との組み合わせや仕様に寄り添ったパフォーマンスと考えると互いの立ち位置がより興味深く捉える事ができます。

今回は1筐体仕様での 077 としていますが、電源別筐体仕様でのサウンドは目がさらに開くような開放感があり、ノイズへの対策がここまで効いてくることをプリアンプの役割の大きさと共に一層そう思わされる音で聴かせてくれます。1980年の 808 製品の発売を遡る事3年ほど前、1977年に 777 という型式がプリアンプの初号機としてあり、これを現代にブラッシュアップして発売するという構想のもと現在の 077 が存在しているということも重ねて考えると、ディーター・ブルメスターというエンジニアの徹底したモノづくりへの拘り、時間の捉え方を改めて感じるように思います。残念ながらディーター・ブルメスターはこの世を去りましたが、以降のブルメスター製品の変わらない生産体制とクオリティーへの追及姿勢を見ると彼のその意思がまっすぐに濃く受け継がれているのだと感じる事ができます。ボリューム、セレクターのつまみを回す重さや感触、トグルスイッチ入切りの際に発する音、細かい事を言い出すとキリがないくらいに手触りへ与えてくる感触の素晴らしさ、音質だけではない製品への魅力を是非感じて頂きたいと思います。

Burmester
077
¥4,400,000

077 + PSU (別筐体電源)
¥6,000,000

お問い合わせ先
電話:03-3253-5555 (担当:柴田)
メール:柴田 (shibata@dynamicaudio.co.jp)

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