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Parker Duo Diamond Edition

Dyna Selection 2020 での注目スピーカーはスウェーデンのブランド、MARTEN から国内展開される新製品 PARKER Series からのブックシェルフモデル。本国サイトでは確認出来ますが現在国内展開されている COLTRANE Series、MINGUS Series、これら以外にもラインアップを揃えてあり、製品展開を幅広く考えていることがよく分かります。先述の2つのシリーズ、特に COLTRANE Series は MARTEN が考える最高のスピーカー設計を形にしたもので、使用ユニットからキャビネット設計とデザインの細部に至るまで一切の妥協がないことが伝わってきます。加えてパッシブラジエーターをスピーカー背面に複数台使用するサウンドデザインが目を惹くのですが、そればかりではなく COLTRANE Tenor 2、Tenor 3 ではその要素を排した設計方法でまた独特なサウンドチューニングを魅せてくれるものもあります。今回の新製品 PARKER Series はパッシブラジエーターを搭載するタイプのスピーカーとなり、現在フロアーで試聴しているブックシェルフモデル PARKER Duo (Diamond Edition)も背面にパッシブラジエーターを一基搭載しています。

画像では分かりにくいですがキャビネットは前面に向けてテーパーしています。MARTEN の特徴のひとつにAccuton社製のドライバー使用がありますが、この PARKER Duo のウーファーユニットは MARTEN オリジナル設計とのこと。ツイータと背面のパッシブラジエーターはAccuton社製となります。セラミックドライバーの反応の速さと滲みの無さは現代最新のパフォーマンスを体験しているのだと実感できるような時間を味わえます。ブックシェルフの中でもサイズとしては大きい方だと言えますがキャビネット面で最も広く面積の取れる背面にパッシブラジエーターを搭載している事もあり、音場の豊かさは並のフロアースピーカーより十分に聴かせる力を持っていると感じます。

PARKER Series に設定されるオプションはダイヤモンド・ツイーターへのアップグレード。扱いにくいがモノにすれば唯一のパフォーマンスを発揮する素材、MARTEN ではすでに COLTRANE、MINGUS Series で実証している事ですが、そのパフォーマンスを PARKER Series でも選択することができるのです。とは言え、試聴モデルはその Diamond Edition となり、スタンダードのセラミックツイーターと比較する機会も無く聴いている状態。ツイーター素材のみが変更されただけでなく、内部配線などもそれに合わせてアップグレードされています。晴れ渡った日の山頂に立ち、どこまでも見通せるような景色が音として目の前に現れているような爽快感と心地良さ、余計な音を残す事なく再生が進んでいるようで音場は非常に豊かに存在しているという不思議な感覚。ブックシェルフでこれだけの音を聴かせるとしたら、フロアータイプは一体どうなってしまうのかと思っています。

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