
Alexia Series 2
◾️Playback System 1
AD Player:Acoustic Solid Solid Edition (ortofon AS-212 & SPU Century)
Player & Preamp:LINN KLIMAX DSM/3
Poweramp:Constellation Audio Taurus mono
Speakers:Wilson Audio Alexia Series 2
フロアーには LINN のフラッグシップ新製品 KLIMAX DSM/3 が到着したこともあり、この製品の素晴らしさも感じながら Alexia Series 2 (以下、Alexia) の様子を見るために出来るだけシンプルにシステムを組んでおこうと思いました。Constellation Audio Taurus mono は Alexia をドライブするに十分な駆動力かつ相性の良さを見込んでの組み合わせとしました。一日一日と再生を聴きながら他に組み替える必要を感じないほどに、スピーカーとアンプの組み合わせが足し算ではなく掛け算になっていくような世界。KLIMAX DSM/3 のハンドリングがどこまでのものかもまだ未知数ではあるものの、とにかくこのシステムは音楽再生の美味しいところをたっぷりと魅せ、聴かせてくれるものになりました。モヤのないくっきりと澄んだ世界を見ているような感覚は、あの独特な湿り気というかうっすらスモークのかかったような世界が強烈に痺れるマイルスのアガルタ、パンゲアをひと通り聴き終えた後に、この録音でさえ更に一枚ベールを剥がしたように聴かせるその感触をより強く捉えたように思えます。デジタル再生の揺るぎない鮮度と強度を保った音に繊細な表現も文句無し、このシステム独特のものだと感じます。

▪️Playback System 2
AD Player:Acoustic Solid Solid Edition (ortofon AS-212 & SPU Century)
Player & Preamp:LINN KLIMAX DSM/3
Poweramp:OCTAVE MRE220
Speakers:Wilson Audio Alexia Series 2
それでもやはりどこかを変更して聴いてみたいと思ってしまうのがこの仕事の悪い癖かも知れません、真空管のアンプではどう鳴るのかと考えてしまいます。考え出すと実際に聴くまで落ち着かず OCTAVE MRE220 に組み替えてしまうのですが、これがまた良かった。Taurus mono に比べて良い意味での雑味があるといえば伝わるのでしょうか、音場も多少小さくなりますが美味しいところの密度は濃く、強くなっていきます。こういう音を聴くとデジタルではなくアナログ、レコード再生の音を聴きたくなります。グールドのブラームス間奏曲集のピアノ、粒立ちの良さに思わず背筋が伸びたり、ミンガスのカーネギーホール(ライブ)の C Jam Blues の痛快さはこのシステムで聴くことに意味があったと思えるほどに素晴らしい音でした。それにしても Acoustic Solid / Solid Edition に ortofon SPU Century で針を落とすレコード再生の相性の良さも MRE220 に変更してから更に強調されたと思うのです。

Mingus At Carnegie Hall は今年8月に発売された Deluxe Edition (180g、3LP) を是非、聴いてみてください。
